講師紹介 Introduction of professors

マスタークラス講師陣 Faculty (Master Classes)

ヴァイオリン Violine

ピエール・アモイヤル Pierre AMOYAL

ピエール・アモイヤル Pierre AMOYAL
ザルツブルク・モーツァルテウム音楽院教授

この度、歴史ある霧島国際音楽祭に初めて参加できることを嬉しく思います。私はこれまでパリ、ローザンヌ音楽院、そして現在のザルツブルク・モーツァルテウムと藝大と、長年に渡って常に若き音楽家達との仕事に意欲的に取り組んできました。コンサート・ヴァイオリニストとして活動する時、私は師であるヤッシャ・ハイフェッツや、カラヤン、ショルティ、ブーレーズ、小澤、アレクシス・ワイセンベルク、ピエール・フルニエ等、これまでに共演した多くのすばらしい音楽家達から幸いにも受け取った、すばらしい価値観を伝える責任を強く感じてきました。2週間のマスタークラスでは、私は少なくとも4回のレッスンを行い、クラス全員によるコンサートを行います。

藤原 浜雄 Hamao FUJIWARA

©尾形 正茂

藤原 浜雄 Hamao FUJIWARA
桐朋学園大学院大学教授・研究科長
東京音楽大学客員教授
元読売日本交響楽団首席ソロ・コンサートマスター

期間中に1人あたりレッスンを4回は行うように心がけています。基本的に1対1の個人レッスンですが、他の受講生のレッスンを見ることも良い勉強になるので、できるだけ聴講してもらうようにしています。クラスの雰囲気はとてもアットホームで、最後には、それぞれが期間中の成果を発表するクラス・コンサートを行っています。限られた2週間の中で、できるだけ多くのことを学び、これから楽器を勉強し、優れた音楽家に成長していく上で何かヒントになるようなことを1つでも見つけて帰ってもらいたいと思っています。

加藤 知子 Tomoko KATO

©山内 洋子

加藤 知子 Tomoko KATO
チャイコフスキー国際コンクール第2位
桐朋学園大学 教授

また霧島国際音楽祭に参加することを楽しみにしています。私が教える上で大事にしていることは、自分の「音」を大切にすること。そして自分の「意思」を持って演奏することが重要だと考えます。皆さんがどう考え表現するかをお手伝いできればと思っています。私のクラスでは弾き合いの場を設けてお互いの演奏を聴いて意見交換が出来ればと考えています。緑に囲まれた自然豊かな環境の中ゆったりとした気持ちで一緒に音楽を楽しみましょう!

ヴィオラ Viola

店村 眞積 Mazumi TANAMURA

店村 眞積 Mazumi TANAMURA
現在東京都交響楽団特任首席奏者
京都市交響楽団ソロ首席奏者
東京音楽大学教授

クラスの人数は、少数制で1人1人集中的にレッスンができるようにしています。ヴァイオリンからヴィオラに転向する人もいますが、そもそもヴァイオリンとヴィオラは、根本的に異なる楽器です。このような生徒さんには、楽器の構え方や弓の持ち方など、基礎の基礎から地道にレッスンを行っています。音楽祭期間中、可能な日は出来る限りレッスンを行い、限られた2週間の中で、しっかりと基礎を学んで帰ってもらえるような指導を心がけています。

チェロ Cello

堤 剛 Tsuyoshi TSUTSUMI

©鍋島 徳恭

堤 剛 Tsuyoshi TSUTSUMI
当音楽祭音楽監督
サントリーホール館長
桐朋学園大学特命教授
芸術院会員

チェロクラスをより充実させ受講生の方々により多くの事を学び、幅広い経験を積んで頂きたいという考えのもと、チェロクラスは一つの大きなクラスとして機能し、イ先生、私を中心にして田中、菊地、ホワン先生からレッスンを受ける事が可能です。多角的な面からチェロ奏法、音楽解釈、キャリアビルディング等を学んで頂きたく思っています。基本的にクラスの形は欧米でのマスタークラスと同じオープンクラス形式です。自分自身がレッスンを受ける時だけでなく、他の受講生のレッスンを聴講する事によってより豊かな体験となり、日本語だけでなく韓国語、英語、ひょっとすると他の言語も混じったとてもインターナショナルな雰囲気をも味わえます。真に国際音楽祭に相応しいクラスになっていると言って良いでしょう。可能な限り自分を磨き、出来るだけ多くの事にチャレンジしてみて下さい。

イ・カンホ Kangho LEE

イ・カンホ Kangho LEE
韓国芸術総合大学教授

霧島国際音楽祭で、素晴らしいチェロの先生たち、特に、チェリストとして教育者として私の模範でありインスピレーションを与えてくれる堤先生と一緒に、合同クラスを持てることは、大いなる栄誉です。チェロクラスは、オープンクラス形式の大きなクラスですので、互いに学びあう場となり、参加者が国際音楽祭ならではの多文化を体験し、オープンで成熟した音楽家として成長する役に立つでしょう。霧島国際音楽祭で素晴らしい仲間と有能な生徒と一緒に働くことを大変楽しみにしています。

◇チェロクラスについて

音楽祭の会期中、各受講生は4回のレッスンを受けます。全ての受講生は主に堤剛先生のレッスンを受け、イ・カンホ先生のレッスンも受けます。音楽祭に参加しているチェリスト(田中雅弘、菊地知也、ほか)のレッスンを受けられる場合もあります。全受講生が演奏するクラスリサイタルも行う予定です。

ピアノ Piano

シプリアン・カツァリス Cyprien KATSARIS

©Carole Bellaiche

シプリアン・カツァリス Cyprien KATSARIS
稀代のヴィルトゥオーゾ・ピアニスト
ジョルジュ・シフラ国際ピアノコンクール最優秀賞

私はオフィシャルには教授ではありませんが、マスタークラスの間に若いピアニストの力になれるのは嬉しいことです。霧島国際音楽祭では特に!受講生の手の中にすぐに上達が見て取れること、そして音楽の本質としてのピアノ演奏の仕組みを受講生が理解できるよう助けることは、私にとって非常に重要なことです。私は皆さんに、技術的問題をどのように直ちに解明するかをお見せします。それにかかる時間が30秒なのか、あるいは30分なのかも知れませんが。私は時に若いピアニストのことを、生徒というより仲間と見なすことがあります。私は何も押し付けることなく解釈の選択肢を提案し、違う選択にも喜んで耳を傾けます。結局のところ、音楽は様々な解釈を許容しているのですから、私が目指すのは、若いピアニストの希望に従ってその能力を最大限に伸ばせるよう貢献することです。結局、若者とは成長し花を咲かせることが必要な花なのですから!

エリソ・ヴィルサラーゼ Eliso VIRSALADZE

エリソ・ヴィルサラーゼ Eliso VIRSALADZE
モスクワ音楽院、フィエーゾレ音楽大学大学院(イタリア・フィレンツェ)教授
シューマン国際コンクール優勝

ヴィルサラーゼは、ムーティやテミルカーノフを始めとする著名な指揮者が熱い信頼を寄せる世界的大ピアニスト。ルービンシュタイン、チャイコフスキーなどの著名な国際コンクールの審査員も務める。門下からはメルニコフ、ベレゾフスキーなど世界のトップクラスのアーティストを輩出。「霧島に戻れることは私にとって大きな喜びです!受講生がよく準備し、弾きこんだ曲を、さらに掘り下げて解釈を深め、それぞれの音楽的表現を引き出せるよう、手助けしたいと思います。期間中に受講生ひとりにつき4回のレッスンを行い、講習会の最後には選抜した受講生によるクラス・コンサートを行う予定です。」

伊藤 恵 Kei ITOH

©大杉 隼平

伊藤 恵 Kei ITOH
東京藝術大学教授
桐朋学園大学特任教授

基本的には個人レッスンですが、受講生がお互いに聴講しあい、皆で音楽の素晴らしさを共有できる場になったら素敵だなと考えています。楽譜という我々にとって聖書のようなものを最も大切にした上で、ピアノを通してどう音楽を表現するか、この点に特に光を当てていきたいと思います。クラスの皆さんで、小さな発表会も行います。音楽に対する理想を、受講生の皆さんと常に考えるような講習会にできたらと思っています。

フルート Flute

工藤 重典 Shigenori KUDOU

©土居 政則

工藤 重典 Shigenori KUDOU
東京音楽大学 教授
昭和音楽大学 客員教授
パリ・エコールノルマル教授

初めての霧島国際音楽祭への参加です。フルートクラスは、ソロやオーケストラスタディ、室内楽、木管五重奏曲などのレパートリーを幅広くレッスンしたいと思います。生徒一人ひとりの独自のカリキュラムで行いたいと思います。
レッスンは、先生と共に実演を交えながら、各生徒の個性を生かせるように行います。また、後半は、サイトウ・キネン・オーケストラや水戸室内管弦楽団で活躍の岩佐和弘氏にも参加してもらい、より充実したクラスを目指します。
同じ屋根の下で充実した日々を過ごし、仲間として、先生、生徒の垣根を取って音楽について語り合えればと思います。

岩佐 和弘 Kazuhiro IWASA

アシスタント
岩佐 和弘 Kazuhiro IWASA
東京音楽大学 講師
サイトウキネンオーケストラ、水戸室内管弦楽団などで、工藤重典氏とともに演奏。

トランペット Trumpet

高橋 敦 Osamu TAKAHASHI

高橋 敦 Osamu TAKAHASHI
東京都交響楽団首席奏者
洗足学園音楽大学客員教授
上野学園大学客員教授
東京音楽大学講師

近年はプロの演奏家を目指す音大生以外にも、音楽教室の講師やフリーの演奏家、または中学校教師、主婦、音大志望の高校生など多方面から参加して下さり、とてもアットホームな雰囲気でトランペットの演奏や音楽の本質と向上を目指した一週間を過ごしています。また、韓国、台湾、香港、ベトナムなど海外からの参加者も多く、ちょっとした国際交流の場にもなっています。レッスンは全ての受講生に対して1時間程度の個人レッスンを1人あたり3~4回行い、それ以外にグループレッスンでオーケストラスタディを計2時間行っています。また、クラス全員でトランペットアンサンブルのコンサートを行なったり、オーケストラスタディで学んだことをファイナルコンサートのオーケストラ演奏で披露したりと内容の濃い充実した一週間を通して、演奏技術の向上のみならず、様々な音楽表現や自身の音楽性の成長を実感し、音楽祭後の生活にも役立ててもらっています。過去の受講生には国内を代表する演奏家や音大進学者、それから海外留学をしてヨーロッパで活躍している者もいます。もっと上手くなりたい、もっと演奏を楽しみたいという気持ちがあれば、初心者の方でも大歓迎です。

ホルン Horn

日髙 剛 Takeshi HIDAKA

日髙 剛 Takeshi HIDAKA
東京藝術大学准教授
洗足学園音楽大学客員教授
国立音楽大学講師
元NHK交響楽団ホルン奏者

ホルンを演奏する上で必要な表現力やアンサンブル能力が少しでも向上できるよう、基礎練習や音楽表現からのアプローチだけでなく、楽器の構え方や口腔内の状態、姿勢と呼吸の関係といった身体的なアプローチからも取り組みます。この双方向のアプローチが重要であると考えています。個人レッスンが基本ですが、基礎練習のトレーニングなど、グループで行う場合もあります。オーケストラ・スタディでは一人で演奏する場合の演奏法、また、セクションで演奏する場合のバランスの取り方など、大胆かつきめ細かく対応します。クラス内のディスカッションも行いながら、アンサンブルに必要な「和」を育んでいけるよう心がけています。大自然に囲まれた霧島にて、貴重な音楽体験と喜びを、ホルンを演奏して共に体感しましょう。

声楽 vocal

アンドレア・ロスト Andrea ROST

アンドレア・ロスト Andrea ROST
ウィーン国立歌劇場、スカラ座、MET他、世界5大歌劇場を制覇したプリマドンナ

私はこのクラスの中で、私は皆さんに才能を授け、皆さんは高いレベルのアーティストなるよう学んでいただきます。どのように歌い、どのように動き、演技の間にそれが意味すること、彼女が考えていることをどのように理解し、どのように役になりきり、役に入り込むのかもお伝えします。一人ひとりがこれらの事を理解した後は、皆さんの内側から音楽を読み解き、真の芸術に触れられるようなっていただきたいと考えています。

室内楽 Chamber music

◇室内楽クラスについて

室内楽クラスは、当音楽祭設立当初の精神を引き継ぐ柱となるクラスです。個人応募の受講生は、プロの演奏家と一緒に室内楽を組み、演奏会に向けてリハーサルを行う、その過程をレッスンとします。そしてその内の少なくとも1曲を、実際にコンサートで演奏します。一緒に演奏するのは、下記に掲載されているトップクラスの演奏家たちです。

室内楽マスタークラス参加予定アーティスト
ヴァイオリン:山本友重、長原幸太、リ・イーチン
ヴィオラ:篠﨑友美、百武由紀
チェロ:菊地知也、ホワン・ソジン
管楽器:広田智之(Ob)、三界秀実(Cl)、岡本正之(Fg)  ほか

練木 繁夫 Shigeo NERIKI

ピアノ
練木繁夫 Shigeo NERIKI

桐朋学園大学専任教授
国立音楽大学招聘教授
相愛大学客員教授
エリザベート音楽大学で指導
2015年までインディアナ大学教授

ソリストと室内楽奏者が区別されていた時代は遠く去り、未来を担うピアニストにとって、今や室内楽は、ソロ、コンチェルトと同様に極めなくてはならない分野です。室内楽は地味な存在と言われていますが、自らの作品を地味に仕上げた作曲家は1人もいません。さあ、素晴らしい霧島で大きな室内楽に接し自分を大きく育てましょう。
※希望者は室内楽と同時に、練木先生によるピアノ・ソロレッスンも受講可能

松原 勝也 Katsuya MATSUBARA

ヴァイオリン
松原 勝也 Katsuya MATSUBARA

東京芸術大学教授
元新日本フィルハーモニー交響楽団コンサートマスター

室内楽クラスは、受講生の皆さんと私たち講師が講習会の最後に開催されるコンサートに向けてリハーサルを重ねていくアンサンブルの実践プログラムです。弦楽四重奏、ピアノトリオ、デュオなど様々な編成で受講生・講師のグループが組まれます。私たちが音楽的経験の中で培ってきたものを伝えるだけでなく、皆さんからもいろいろな意味で刺激をもらい、共に高め合えるような素晴らしい2週間にできたらと心より願っています。

田中 雅弘 Masahiro TANAKA

チェロ
田中 雅弘 Masahiro TANAKA

東京都交響楽団首席奏者
第9回チャイコフスキー国際コンクール・ファイナリスト、ディプロマ賞受賞
当音楽祭修了生

日本の第一線で活躍している演奏家の方々と室内楽を組み、寝食を共にしながら一つの音楽を作り上げていく課程を共有できることは、皆さんにとってとても貴重な経験となることでしょう。このような素晴らしい経験を味わえるのは霧島国際音楽祭ならではだと思います。ソロクラスを受講する方も室内楽クラスの受講ができますので、是非たくさんの方にご参加頂きたいと思います。